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raskiのマジックとミステリの部屋

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超能力風(メンタルマジック)

 メンタルマジック事典松田道弘
 まさしく事典。用語調べには活躍するでしょう。マジックも解説されていますが、かなり発展的です。あと、著者のメンタルマジックに関する考えは、よんでおくといいかもしれません。

Practical Mental Magic
ted・Annemann
 すごい分量で広い範囲をカバーしていますが、結構難しいところがあります。いくつか拾い出してマスターしてみるといいでしょう。黒板の手品、本を使った手品、読心術など。



Self-Working Mental MagicKarl・Fulves
 上記の二つよりは入門向けです。しかしながらなかなかのもので、幅広く簡単なものを集めております。メンタルマジックでは、小道具を手作りすることが多いようです。



みんなにウケる!超能力手品堀田 理
 メンタルマジック専門の本というよりは、普通のクロースアップマジックを超能力風にアレンジした本。一般の書店で手に入ると思います。演出の一工夫に。



『Mind magic』 Marc Lemezma
黒と銀のハードカバーの表紙と、青紫を貴重としたイラストで、まさにメンタルマジックの雰囲気を出している本です。表紙がとても豪華です。
 
 マジックの歴史、メンタルマジックの説明に始まり、関連用語の説明、参考文献の紹介に終わるという親切なつくりになっています。この本によって、カットフォース、マジシャンズチョイス、ワン・アヘッド・システムなどメンタルマジックの基本原理のいくつかを知ることができます。これらは、メンタリストにとって強力な武器となるものです。

中を少しばかり見て見ましょう。

predictable behavior・・・・・選んだカードを予言する、というとてもシンプルなトリック。良い雰囲気の中で行えば効果的でしょう。

whose life is it anyway・・・・・封筒に入れた小物の持ち主を当てるトリック。いわゆる(偽の)サイコメトリーです。

my sixth sense worth・・・・・手相でイロイロなことを当てます。自称サイキックが使っていそうなトリックです。(かなりの演技力が必要と思われます)

hobson's choice・・・・・観客が選んだ品物を当てます。

 解説してあるマジックの数は多くありませんが、基本的なものを丁寧に解説しています。基本からメンタルマジックを学ぶことができます。

Spine-Tingling Magic Tricks
David knoles
デビッド・ノーレスによるゴーストマジックの入門解説書。ただ、正確に言うと、ゴーストマジックというよりはそう見せる演出のマジックといったほうがいいかもしれません。「Spine-tingling」とは、背筋がぞくぞくするという意味です。

 とはいっても、若干の例外を除けば技法の不要なマジックがほとんどで苦労することなく取り組むことができます。挿絵もかなり豊富です。

 この本の魅力は主に2つあると私は思います。1つ目は、演出が非常に工夫されていることです。確かに解説されているマジックは、「コップを貫通するコップ」や、「突然現れる結び目」などよく知られたものがほとんどです。(ただし、消えるウオンドや黒板のマジックなどやや珍しいものもあります。また、この本にあった「手にくっつく鉛筆」ほかの本ではほとんど見ないものでした。)
 
 しかし、それらのマジックはどれもゴーストの力で行われたマジックとして解説されています。たとえば、結び目を作るのはマジシャンではなくいたずら好きのお化けです。これによって、今まで知っていたマジックを新しい視点で見ることができます。また、ここで解説されている演出は、ほかのマジックを考える上で参考になります。

 ふたつめは、ステージにも対応したマジックが解説されていることです。たとえば、箱の中からこうもりが現れるトリック、筒の中からさまざまなものが出てくるトリック、空飛ぶ幽霊などがあります。

 そういったマジックを考えると、道具の値段が高いと思う方がいるかもしれません。この本は、道具を自分で作る方法を解説しています。作ろうと思えば、ダンボールでも不可能ではありません。

 そのほかには、手順の組み方の解説もあります。


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